ホームページに「お問い合わせボット」を設置しよう
Webサイトに来てくれた人が、手軽に「質問・お問い合わせ」できるボット(チャットウィジェット)があると親切だしコンバージョンにも繋がるよ。今回はその設置手順を 無料のチャットボットAPI を使って解説します。
1. ボット用APIを選ぶ
まず、外部チャットボットAPI/サービスから無料プランまたは低コストのものを選びましょう。以下、候補です:
- Dialogflow(Google)
- Voiceflow — 無料プランあり。チャットボット構築が簡単にできます。 voiceflow.com
- BotPress(オープンソース)/ Rasa(オープンソース) — 自分でホストするなら無料で使えるもの。 edenai.co
- 他にもチャットボットAPIをまとめて紹介した記事あり。 Zendesk+2Tidio+2
今回は「設定が簡単」「すぐ使える」ものとして Voiceflow(または Dialogflow) を例に進めるのがおすすめ。
2. ボットの設計をしよう
ボットにどんな役割を持たせるかを考えます。例えば:
- よくある質問(FAQ)に自動で答える
- お問い合わせフォームの代替(名前・メール・内容を聞く)
- サービス案内、料金表提示
設計メモとして:
質問 | ボットの応答 |
「サービス内容を教えて」 | 「当社では〜を提供しています。詳しくはこちら→〜」 |
「料金はいくらですか?」 | 「料金プランは…」 |
「お問い合わせをしたい」 | 「お名前を教えてください/メールアドレスを教えてください」 |
こうしておくことで、API構築時に“どのようなフロー”か決まりやすい。
3. ボットをサービス上に構築/API取得
例えば Voiceflow を使う流れ:
- Voiceflow に登録(無料プラン)
- 新しいプロジェクト/チャットボットを作成
- 会話フローを作る(ユーザーの質問 → 応答パターン)
- Webチャットウィジェット(Embed)またはAPIキーを取得
- ボットを Webページに埋め込むウィジェットが準備されていることが多い
- または「REST API エンドポイント」が発行される場合も
※ Dialogflowの場合も同様に「Intents(意図)」と「Responses(応答)」を設定して、Web向けインテグレーションを有効化します。
4. HTML/CSS/JSでボットウィジェットを設置
ホームページ側(例:index.html)にチャットボットウィジェットを埋め込みます。
🔧 サンプルコード(簡易版)
※ウィジェットではなく「REST API を自分で呼び出す」設置も可能です。以下はその例。
5. 動作チェック&レスポンシブ対応
- PC/スマホ両方でウィジェット位置が崩れないか確認
- ボットの応答が期待通りかテスト(名前・メールを聞く/応答パターン)
- ボットが表示されるまでの読み込み速度もチェック
6. 発展機能:さらにリッチにするコツ
ボット設置だけでも十分ですが、さらにユーザー体験を高めるためのアイデア:
- チャット開始時に「まずはこちらを選んでください」メニューを出す
→ 例「料金」「サポート」「採用」などボタン選択
- ユーザー入力を Googleスプレッドシート/Slack/メールに転送
- 一定時間応答がないと“オペレーターに引き継ぐ”フローを追加
- ヒントとしてFAQのリンクを提示
- ユーザーの滞在時間や使われたキーワードを分析して改善
7. 注意点・よくあるトラブルと対策
- 無料プランでは 月あたりの利用回数制限 や 応答速度の制限 があることがあります。
- ボットが誤回答する場合、意図(Intent)や応答パターンを増やして精度を上げる必要あり。
- プライバシー・個人情報扱いに注意。ユーザーの名前・メールを聞く場合は SSL通信(HTTPS) や データの取り扱いポリシーを明示しましょう。
- モバイルでチャットウィジェットが画面をふさぎすぎないよう 閉じる/最小化ボタン を設けると親切。
まとめ
今回は、ホームページにお問い合わせボットを設置する方法を「無料チャットボットAPIを利用する」という観点でご紹介しました。
AIやチャット技術を使って、ユーザーとの対話を可能にすることで、サイトの利便性・信頼性を高めることができます。
大切なのは、 ただ設置するだけでなく“ユーザーが使いやすい設計”を意識すること。
チャットボットも、あなたのWebサービスの一部として丁寧に作り込みましょう。
次のステップとして、「ボットの会話内容を日本語化」「多言語対応」「過去のやりとりを保存して次回に活かす」などにも挑戦してみてください。
もし良ければ、具体的な Voiceflow(または Dialogflow)での設定手順とコードサンプルも出せるよ。やってみる?
